激務に携わっていける人の本音

一般に、激務と呼ばれる仕事にも多様なものがあります。医師や看護師などの医療業界・ホームヘルパーや介護福祉士などの介護業界・プログラマーやシステムエンジニアなどのIT業界など、さまざまな業界において仕事に忙殺されがちな職業があります。あえてそういう職業を選んで働く人達がいるというのは、他の職業で働くことに比べて魅力があるからに他ならないでしょう。どれだけ忙しくても仕事をしたいと思える魅力が感じられなければ、激務に耐えかねて仕事を辞めるという選択にならざるを得ないからです。給料が高いことや仕事にやりがいがあることなど、その魅力は様々です。しかし、こういった職業を長く続けられる人の多くに共通することが一つあります。それは、自分の携わっている仕事を、本音では厳しいとは感じていないということです。人とのコミュニケーションの上では忙しくて大変だという話をすることはあっても、心の底からそう思っている人は多くありません。仕事の忙しさや大変さに耐えるという考え方すらなく、忙しさも大変さも仕事のやりがいのうちになってしまっているのが通常なのです。天職と言えるほどにその職場での仕事と自分の興味とがマッチしているがために、忙殺されるような毎日を楽しむことすらできてしまい、長い間大した苦もなく働き続けることができます。客観的に見て激務と感じるような仕事に携わっている人というのは、主観的な判断ではそれ自体がやりがいに感じてしまっている人なのです。